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忙しいことはいいことか

筆者は企業で医師をしている。会社員でも、医師のような専門家でもそうだが、「忙しい、忙しい」といつも言っている人がいる。忙しいことはいいことなのだろうか。

もちろん、あまりにも暇でやることが全くないというのは困る。会社員でいえば、ほとんど仕事を与えてもらえないということになると退職勧告の前兆かもしれないし、開業医で患者さんがほとんど来ないとなると、経営問題となる。

一方で、忙しすぎるというのもどうだろうか。会社員でいえば、あまりにも多忙で、話しかけることすらはばかられるという人がいる。このような人に、周りは新たなプロジェクトの話をしようとは思わない。そういった意味で、このような会社員はチャンスを逃している。医師でいえば、あまりにも多忙だと、目の前のお一人お一人の患者さんに質の高い医療を提供できなくなる。

筆者はこの忙しすぎるという人に疑問を持っている。こういった人は、経験的に、仕事を処理する能力が欠けていたり、他の人に頼むべき仕事を抱え込んでいるなど、何らかの課題を抱えている人が多いように思う。

筆者の知る優秀な人は、みな暇である。いつも余裕をもって仕事をしているから、ビジネスチャンスは逃さないし、提供される仕事の質も高い。要は、余裕を持って仕事ができる環境づくりができているかどうかということなのだろう。

筆者もできるだけ余裕を持って仕事をするように心がけているが、無駄なことに時間を費やしていないか、今一度見直してみようと考えている。