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グローバル人材とは

今回は、グローバル人材とは何かについて書いてみたい。グローバル人材と聞いて、どのような人を思い浮かべるだろうか。

よく聞く回答としては、英語を上手に使いこなす人というものである。しかし、英語を使いこなせる人がグローバル人材なのだろうか。当然のことながら、英語圏内の人は日常生活で当たり前のように英語を使いこなしている。だからといって、そのような人が国際的な感覚を持っているかというと必ずしもそうとは言えない。

一方で、英語を上手に使いこなせなくても、国際的な視点から活躍している人材は、日本だけ見てもかなりいる。であるから、語学の問題ではないことがよく分かる。そもそも、英語の力だけで勝負しようとしても多くの日本人がネイティブのEnglish Speakerに勝てないことは明らかである。多くの英語を上手に使いこなす日本人は、ネイティブのEnglish Speakerからみれば、比較的英語を上手に使いこなす外国人でしかない。つまり、語学力だけで勝負してもグローバル人材にはなりえないのである。

では、どのような人材がグローバル人材といえるのだろうか。私見では、国際的な視点から活躍できる人材がグローバル人材と定義した場合、自身の頭で物事を考え、自国のことについて国外の人に説明し、主張できる人がグローバル人材といえるのではないだろうか。世界は多様な文化を持つ人で形成されている。すなわち、多様性こそがグローバル活動の出発点といってよいだろう。そのような世界において、世界全体を俯瞰し、自国の視点から主張できる人材が国外の多くの人にとって価値ある人材に映るのではないだろうか。

グローバル人材に明確な定義づけをすることは難しいかもしれないが、上述のような議論ができる人材が、多様性に富む世界において国際的な視点から活躍できる人材ではないだろうか。