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専門家同士の協力

最近、親族の大学病院受診に同伴した。今回は、専門家同士の協力の重要性について書いてみたい。

筆者は、医師や研究者など、自身の道を究めようとする姿勢そのものを否定するつもりはない。60%の自身の力を鍛え、80%そして90%へと伸ばしてゆくことは、尊敬に値するものであり、それ自体立派なものである。しかし、専門家の中には、自身の専門性を究めようとするあまり、他者との協力を怠ってはいまいか。

自身の技能を究めようとしても、それは限りなく100%に近づく試みであるにすぎない。これが他者と協力するとどうか。単純に60%の力を持つ専門家が2人いるとして、これらが単に協力するだけでも120%の力が生まれる。80%の力を持つ者が90%を目指すのは多大な労力を要することが多いが、80%の者2名が単に協力するだけで160%の力が生まれる。

このように、専門家同士の協力は無限の力を生む。利用者の側からみると、よりよいサービスを受けることが最大の課題であるから、提供側の力は非常に大切である。

専門家は、自身の専門領域を究めることも大切だが、他の専門家と協力する技術も身に着けてみてはどうだろうか。