未分類

日本書紀

日本書紀と聞いて何を思い浮かべるだろうか。学校で歴史の授業でその存在を学んだという程度の方が多いのではないだろうか。今回は、日本書紀が中国語で書かれているという点について書いてみたい。

日本書紀の原文を見たことがあるだろうか。最近はインターネットで簡単に見れるが、原文は中国語で書かれている。日本書紀は、日本の建国の歴史を国際的に発信することにより、当時、日本が国として高いレベルにあることを主として国外に示すべく書かれたとされている。

当時は、遣唐使の時代、すなわち、国家の礎を築くために、中国に留学した時代である。現代なら、国際公用語としての英語を学ぶためにアメリカ留学、という人が多いかもしれない。しかし、当時の日本にとって、国際公用語は中国語だったのである。

先日、中国語会話講師に日本書紀の原文の冒頭部分を見せたところ、ほとんどの中国人はそれを読み、内容を理解することができるであろうということであった。中国語の文字には、繁体字といって古来からの文字と、簡体字といって繁体字を簡略化した文字の2種類がある。日本書紀は繁体字で書かれているとのことであった。

日本書紀は、その内容が面白く、またその内容の信憑性など議論があるところである。日本書紀など、意外と身近なところに新たな発見をするのも悪くない。