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この一言で超一流の電話マナー

この一言があれば上位1割に入るであろう電話マナーについて今回は書く。それは、電話をする際に、まず自分の名前を名乗ることである。

え、たったそれだけ、と思うかもしれないが、筆者の印象では9割以上の人はこれができていない。電話をかけてくるなり、いきなり〇〇さんでしょうか?と尋ねてくる。ほとんどの人は、自身のかけた相手が間違いなく当該人物か否かを確認するという気持ちが先行するのだろう。気持ちは分からなくはない。

しかし、電話を受ける側はたまったものではない。マンションを購入しませんか、とか、なかには詐欺のための電話までかかってくる。多忙な日々の中でこういった輩に、はい、私の電話番号はこれで間違いありませんよ、と教えるわけにはいかない。

電話をする際には、相手を呼びつける、という覚悟くらいでかけるとよい。メールやラインなどが普及している昨今、電話をかけるという行為は、かなり緊急を要する場面に限られつつある。電話を受ける相手はとても大切なことをしていて手が離しにくい中、緊急の要件かもしれないから作業を中断して電話対応してくれているかもしれない。こういった想像力が大切である。

では電話をかける側としてはどうすればよいか。よりきちんとしたかけ方をするのであれば、まずは自身の所属と氏名を名乗る。そして、相手を確認したうえで、今話ができる状況か尋ねる。これに対する相手方の同意が得られたら、電話の目的を端的に話す。そして、要件の内容の話を始める、というのが正しい電話マナーである。ここまでできる方は実際にはほとんどいないため、上位1%に入る超一流の電話マナーを持つ人かもしれない。

ここまでやらないにしても、冒頭で自身の名前を名乗るだけで電話の展開が全く変わってくる。相手方の印象もよい。名乗らない人の電話は、〇〇さんでしょうか?と聞くので、どちら様でしょうか?と尋ね返すと、またしつこく〇〇さんでしょうか?と聞いてくるものが多い。実際には、双方にとって必要な電話であるにも関わらず、このような不毛なやりとりを筆者はこれまで散々繰り返してきている。超一流は意外と些細な事ができる人、些細な気配りができる人なのかもしれない。