今回は、普段当たり前のように使っている科学という言葉の意味について書いてみたい。科学の定義と言い換えてもいい。これは、人によって見解も異なり得よう。
自然科学の領域で言えば、科学は絶対的な真実を追求するものと定義されることが多いだろう。したがって、自然科学の領域においては、科学的アプローチとして、仮説検証が用いられることが多い。
一方で、一般的な考え方によれば、科学は自然科学に限られない。社会科学という言葉が示すように、科学は自然科学のみならず、もっと広い概念ととらえられることが一般的だろう。
歴史や経済、政治など、社会で起こる様々な事象は、自然界におけるそれと同様に一定の法則性を持っている。社会科学の領域においては、その法則を明らかにするのが科学といえよう。
つまるところ、科学とは検証可能性があるものと定義づけられるのではないだろうか。すなわち、他の人が同じ手法で分析を行った結果、同様の結果が得られるものを科学と呼ぶべきではないだろうか。
科学という言葉は、冒頭で述べたように人によりとらえ方が異なりうる。大切なことは、こういったことを含めて、自身の頭でものを考えてゆく姿勢なのだろう。